平成30年度 岐阜県小中学校教育研究会 全県テーマ

生きる力を身に付け、未来を切り拓く児童生徒の育成をめざす学校教育の創造

@       児童生徒が基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得するとともに言語活動を一層充実し、思考力・判断力・表現力をはぐくむ指導改善の推進

A       児童生徒が自己肯定感を高め、規範意識をはぐくむ教育の充実

B       児童生徒が自ら課題を発見し、その解決に向けて主体的・対話的で深い学びをはぐくむ教職員の資質・能力の研修の充実

◎ 平成30年度テーマについて

 平成23年度より小学校、平成24年度より中学校と、新しい学習指導要領が実施され、児童生徒の「生きる力」をよりいっそうはぐくむことをめざすこととなった。

 岐阜県小中学校教育研究会は、その趣旨を踏まえ、平成24年度まで「知・徳・体の調和のとれた、たくましい児童生徒の育成をめざす学校教育の創造」というテーマのもと共同研究を推進してきた。

 また、平成25年度より3年間、それまでの取り組みを継続すると共に、さらに、「生きる力」に焦点をあてることで実践を充実・発展させていくために、本研究会テーマを「生きる力を身に付けた、たくましい児童生徒の育成をめざす学校教育の創造」と設定し、取り組んできた。

 その結果、「授業中の課題に対して自分の考えをもち、表現できるようになった。」「自らすすんで調べようとする態度が育ってきた。」といった種々の成果が報告されている。これらの成果は、各部会及び各支部において、会員各位が、研究テーマの具現に向け、真摯な姿勢で粘り強く研究実践に取り組まれた結果であると考える。

 こうした成果を踏まえつつ、3年間の取組を一区切りとして平成28年度より、それまでの取組を継続・発展していく構えを大切にするとともに、世界全体が急速に変化する中にあって、夢に向かって、自らの力で未来を切り拓く児童生徒の育成をめざして、本テーマを掲げ、新たに3年間の研究実践をスタートすることとした。平成30年度はその3年サイクル区切りの年度であり,同様のテーマで研究実践に取り組み3年間の積み上げた実践を確かなものとしたい。

〇 サブテーマ@について

 岐阜県教育委員会の基本方針では、「岐阜県教育ビジョンの着実な推進」がうたわれており、平成26年度、「第2次岐阜県教育ビジョン」が策定された。5つの基本目標のひとつである「確かな学力の育成と多様なニーズに対応した教育の推進」の中で、「一人一人に応じたきめ細かな教育を行うことにより、基礎的・基本的な知識や技能の定着に加え、思考力・判断力の育成」が主要施策としてあげられている。

 また、平成27年度までに行われた全国学力・学習状況調査の結果からは、「知識・技能の定着」に引き続き取り組むとともに、課題となっている「それらを活用すること」についても一層の改善を図ることが求められている。

 これらを受けて、今までにも大切にしてきた基礎的・基本的な知識・技能を確実に定着させるとともに、言語活動を充実させる中で、それらを活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力をはぐくむ授業をより一層充実させていく必要があると考えた。

 こうして培われた「確かな学力」は児童生徒の生涯にわたる目的意識を支える原動力となり、「生きる力」をはぐくむことにつながっていくものである。

〇 サブテーマAについて

 児童生徒一人一人はかけがえのない存在であり、互いに人として真に大切にし合う指導を心に響くよう、ていねいに行っていくことが重要となる。さらに、すべての児童生徒に、学級や学校生活の中で居場所があり、存在感が感じられる教育活動の推進をめざしていかなければならない。

 また、児童生徒の問題行動の低年齢化、いじめや不登校、さらには自らの命を絶つことなど、教育における深刻な状況が今もなお大きな課題としてあげることができる。こうしたことから、全教育活動を通して、自己肯定感を高め、規範意識を育成する指導を徹底するとともに、心豊かに生きるための豊かな人間性を育成することの重要性を考えることが大切である。

〇 サブテーマBについて

 児童生徒が、基礎的・基本的な学力を含め、心豊かにたくましく生きる力を身に付けられる教育が行われるよう、教育者としての使命感や責任感、教育の専門家としての確かな力量など、教職員には、資質・能力の更なる向上が求められている。

  また、教育においては、どんなに社会が変化しようとも時代を超えて変わらないものをしっかりと見極めつつ、時代の変化とともに変えていく必要があるものに柔軟に対応していくこともまた教育に課せられた課題である。とりわけ、研究テーマ設定の理由でも述べたように、道徳の教科化、学習指導要領の改訂にかかる諮問の中で、示されている主体的・対話的で深い学び(アクティブ・ラーニング)等について、教育が的確に迅速に対応していくことは、重要な課題と言わなければならない。

  このように、教育における「不易」と「流行」を十分に見極めつつ、これからの時代を拓いていく児童生徒の教育を進めていく必要がある。